「期間限定」のお楽しみ?
「期間限定」という言葉に弱い方、いらっしゃいませんか?子どもを抱いたり体を寄せあったりして、おとなが本を読んであげられるのは、考えてみれば子どもが大きくなるまでの短い間だけかもしれません。子どもたちは聞こえてくる声にじっと耳を澄ませ、本を見つめながらお話の世界に入り込むのが大好きです。おとなにとっても、子どもといっしょに本を楽しむひとときは、「期間限定」のお楽しみかもしれないのです。このチャンスを逃すのは、もったいないではありませんか。
大学生に子どもの頃好きだった絵本についてレポートを書いてもらうと、思い出の絵本とともに、大好きなおとなの人に読んでもらった、幸せな記憶がよみがえるそうです。忙しい毎日の中で、身近なおとなたちの愛情を肌で感じる、貴重な機会だったのでしょうね。自分が大切にされ、愛されていることを実感すれば、子どもたちはきっと心豊かにのびのびと育っていくことでしょう。
子どもたちへのサービス
大阪市では、各区の小さな図書館から、西区の中央図書館まで、どこでも子ども向けのサービスをしています。新しく出た本も、長年読みつがれてきた物語や絵本も、たくさんそろえています。赤ちゃん向けの手のひらサイズの絵本もあります。子どもさんのお気に入りがきっと見つかることでしょう。「空はどうして青いの?」などと聞かれて、答えに困るような時も、わかりやすく書かれた知識の本を活用して、子どもの好奇心を満たしてあげましょう。
子どもたちに本や物語に親しんでもらえるよう、さまざまな行事もしています。「えほんのじかん」「おたのしみ会」といった、絵本の読み聞かせや紙芝居などの催しや、赤ちゃん向けの絵本やわらべ歌を楽しむ、乳幼児中心の集まりもあります。時には人形劇や工作教室もしています。慣れてくれば、昔話などを子どもたちに語ってきかせる「ストーリーテリング」を楽しむこともできるようになるかもしれません。
子育てを応援しています!
図書館のサービスは、資料の貸出や催しだけではありません。わからないことを調べたり、疑問を解決したりするお手伝いもします。離乳食の作り方や、ハロウィーン用の衣装など、困ったことはありませんか?こんなことがわかればいいなあと思われたら、ぜひ図書館に聞いてみてください。相談担当の司書が、資料を総動員して一緒に調べさせていただきます。
また、「子育て支援情報コーナー」には、子育てに役立つチラシやパンフレット、催しのポスターなども集めて、子育てを応援しています。
ところで、「ブックスタート」という言葉を聞いたことはありますか?すべての赤ちゃんとまわりのおとなの方が、絵本を仲だちに心ふれあうひとときをもてるように、世界各地で行われている活動です。大阪市では2003年4月生まれの赤ちゃんから、絵本をプレゼントしています。1歳未満の赤ちゃんがおられる方は、ぜひご参加ください。他のお子さんたちや保護者の方と、お友達になれるかもしれませんよ。
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ブックスタート」の詳細(大阪市のページにジャンプします)
お気軽にお越しください
子どもと一緒に図書館に来ることをためらわれる理由は、「子どもが静かにしていられないから」という方が多いようです。
慣れない場所でじっとしているのが好きな子どもは少ないでしょう。もし眠たいとか外で遊びたいとかむずかるようであれば、子どもさんの気持ちを優先してあげてください。無理強いしては図書館が嫌いになるかもしれませんし、徐々に慣れて楽しんでもらえるようになるのを気長に待ちましょう。
生まれたばかりの赤ちゃんも大歓迎です。大阪市の図書館では、0歳から図書館カードを作ることができますので、「行きつけ」にしてくださることを願っています。
どうぞ、みなさんも子どもといっしょに本の楽しみを味わってください。図書館は喜んでそのお手伝いをさせていただきます。