書評漫才(SBR)グランプリin Osaka
職員コンビ「和田常務とK山」による漫才ネタ 第1弾「暗黒女子」
Oh!和田常務:K山、読書の秋やなあ、何か面白い本ない?
K山:私の好きな作家が書いた本でよろしければ。
O:なんの本?
K:秋吉理香子さんの『暗黒女子』です。
O:えーっ、私ダイエット中なんですけどー、でも和菓子大好きって話か?
K:どこからそんな話になるんですか。
O:アンコ食う女子。
K:ギャグがオヤジくさいです。
O:常務だからね。話を進めたまえ。で、本の内容は?
K:ミステリーです。お嬢様が通う、ミッション系の女子高が舞台です。
O:女子高かあ、オレは共学やったから、縁遠いなあ。K山は?
K:私は男子校なんで、余計縁遠いですね。で、その女子高の文学サークルで事件が起きるんですが…
O:ちょっと待って、男子校ってゆーたら、何か面白いことあったんちゃうん?
K:友だちいなかったんで、余りいいことなかったですね。写生大会でみんな帰ってるのに一人だけ残っとったとか…
O:なるほど、それで前の研修終わってからも部屋に30分近く残ってたわけやね。
K:そうそう、古典の先生に俳句甲子園に誘われたんですけど、僕のおかげで優勝したんですよ。
O:それ、すごいな。なんで?
K:僕が出なかったので…
O:悪かった、もうこれ以上は聞かんとくわ。
K:お心遣い、痛み入ります。
O:んんっ、いたみいる?
K:はい、痛み入ります。
O:伊丹要ったら、関空要らんのじゃ。で、話を戻して、女子高の文学サークルで何があってん?
K:そのサークルの会長をしていた、全校憧れの女子生徒が、校庭で死体で発見されるんですよ。彼女が手に握りしめていたのが、
O:焼きそばパン。
K:そーそー、これを巡って売店では血で血を洗う闘いが…ってそんなわけないでしょ。スズランの花です。
O:ダイイングメッセージって奴やな。死人にスズラン。
K:常務、それ「死人に口なし」です。
O:分かっとるわ。で、女の子を殺した犯人の目星はついてんのか。
K:それが、文学サークルのメンバーの一人らしくてですね。
O:なにーっ、女子高の生徒が殺人ってか。怖い話になってきたで。
K:事件の数日後、サークルの副会長が、毎年の定例行事として、闇鍋パーティーをするんですが…
O:何かあんのか。
K:女子生徒を殺した犯人を推測した作文を、書いた本人たちが順番に朗読していくことになるんですよ。
O:おーこわ。只でさえ闇鍋の後って気まずくなるのに、それってサークルの人らは日常にまともに復帰できんのか。犯人も気になるけど、そっちの方も気になるなあ。
K:続きは本でお楽しみください。
O、K:どうも、ありがとうございましたー。
続きを隠す<<