新中央図書館の開館(1996.7.2)
1996(平成8)年7月2日、新しい中央図書館がオープンしました。当日は玄関の外に長い行列ができ、9時15分の開館と同時にどっと人並が押し寄せて、館内は終日混雑しました。開館初日の入館者は、10,632人、貸出冊数は、12,664冊を数えました。
また開館と同時に、図書館情報ネットワークシステムが本格稼動。市立図書館全24館をオンラインで結び、蔵書のすべてがデータベース化されていることにより、どこの図書館からも所蔵情報や所在状況が即座に可能となりました。
1990(平成2)年にまとめられた「新大阪市立中央図書館基本計画報告書」には、新中央図書館の役割として、次の5点があげられています。
- 大阪市立図書館システムの中枢の役割
- ぬくもりのあるヒューマンライブラリーとしての役割
- 大阪文化の拠点としての役割
- 総合的な機能を十全に備えた図書館としての役割
- 図書館相互協力の窓口としての役割
新中央図書館の建設地については、北区の旧堂島小学校跡をはじめ数か所の候補地があげられ、また西区役所との合築や図書館の上に住宅をのせる案などの複合化も検討されましたが、最終的には西長堀の地での現地建替が適当と判断されました。
1992(平成4)年12月、新中央図書館建設に着手し、建物は約3年の工事期間を経て1996(平成8)年1月に完成、屋外工事は3月に完成しました。2月以降は仮移転先の旧電気科学館から順次移転作業をはじめ、開設準備業務を進めました。6月26日に完成記念式典を挙行、7月2日にオープンの日を迎えました。
新中央図書館外観新中央図書館1階こどもの本コーナー新中央図書館地下1階閲覧室