1.趣旨
あふれるように出版される図書の中で、自分に適した一冊に出会うことはたやすいことではない。子どものすこやかな成長や家族と世の中の平和を願い、そして社会の一員としての自らの成長を願う市民の生活に即して、日常の関心事をテーマにした図書を紹介することは、図書館の大切な役割のひとつである。このため、大阪市立図書館では新しく受け入れた図書の中から、次の規準によって選定を行う
2.選定項目
- (1)生き方・考え方に学ぶ
- (2)歴史・文化に親しむ
- (3)現代社会を見つめる
- (4)子どもの成長のために
- (5)自然・環境を考える
- (6)暮らしにうるおいを
- (7)知識・教養を深める
- (8)大阪にゆかりの本
3.選定規準
- (1)著者
- ア、新しい著者については、その作品などから著者の経歴、業績、専門分野などについて検討し、その著者の信頼度が高いこと。
- イ、すでに著作がある著者については、それまでの著作が好評であること。
- (2)内容
- ア、生き方・考え方に学ぶ-描かれている人の生き方や考え方が新鮮で、感動をよぶなど人生に幅広い可能性を切り開くものであること。
- イ、歴史・文化に親しむ-内外の歴史や文化、風俗の紹介を通じて、社会への広い視野を養うものであること。
- ウ、現代社会を見つめる-激動する社会の諸課題を的確に分析し、社会の動きを考える契機になるものを豊富にもっていること。
- エ、子どもの成長のために-子どもの豊かな成長を願ううえで、確かな経験や実績にもとづく広い知識を得ることができるものであること。
- オ、自然・環境を考える-自然の中での人間の生存、営為、人間と自然の調和を考える動機を与えるものであること。
- カ、暮らしにうるおいを-人生を楽しむ心のゆとりと安らぎを、日常の暮らしの中で発見させるものであること。
- キ、知識・教養を深める-新分野の研究や深い考察がわかりやすく記され、知識や教養を豊かにできるものであること。
- ク、大阪にゆかりの本-大阪に関する新たな発見や深い考察のある著作のほか、大阪出身・在住者の著者の優れた新作、大阪関係の文学賞受賞作をとり上げる。
- (3)表現
- ア、専門的な用語、公式などは少なく、親しみやすいこと。
- イ、翻訳書は、原文の意味を正確に伝え、日本語としてこなれ、読みやすいものであること。
- (5)類書
- すでに出版されている類書と比較して、新しい研究や視点などがあり優れていること