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大阪に関するよくある質問


図書館に寄せられるよくお尋ねのある質問と回答をまとめてみました。
 
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質問戦時中、東住吉区内に投下された模擬原爆について
回答　終戦直前の1945(昭和20)年7月20日から8月14日まで、広島・長崎の原爆投下前後に約50発の模擬原爆（通称「パンプキン」）が日本各都市で投下されています。『7.26田辺の模擬原爆証言集』*1に模擬原爆について「模擬原爆は実際の原爆と形状及び重量がまったく同じにつくられ…各地に大きな被害をもたらした。」と記述されています。 
　その中の1発は東住吉区田辺地区に投下されました。『大阪の歴史47号』*2に「7月26日午前9時1分、大阪市東住吉区田辺本町(現田辺2丁目)の金剛荘という料亭に投下された」とあり、投下直後に米軍機が撮影した航空写真が掲載されています。前述の『7.26田辺の模擬原爆証言集』には、田辺地区への投下事実が判明したときの新聞記事や当時のことを知る人たちの証言も記述されています。2001年3月にはこの模擬原爆により父が犠牲となった方が投下跡地近く（田辺1丁目6-7）に石碑を建立されました。毎年7月26日ごろには追悼のつどいが行われ、模擬原爆のことが新聞記事で見受けられることもあります。過去の新聞記事については、大阪市立図書館で提供している"商用データベース"の各紙の新聞記事検索により閲覧することができます。
参考文献*1 『7.26田辺の模擬原爆証言集』北田辺の歴史とまちづくりを考える会作成 7.26田辺模擬原爆追悼実行委員会 2002 書誌ＩＤ 0010355977
*2 『大阪の歴史1996年3月/47号』大阪市史料調査会 1996 書誌ＩＤ 5100055292 口絵『孫たちへの証言15集』福山琢磨企画・制作編 新風書房 2002 書誌ＩＤ 0010356026 ｐ11〜15
『シリーズ戦争遺跡 3　町が消えた-全国の空襲・原爆遺跡」』辻 隆広編汐文社　2010　書誌ID　0012053755　ｐ16〜17「模擬原爆パンプキン」
『大阪奈良戦争遺跡歴史ガイドマップ 2』 平和のための大阪の戦争展実行委員会、日本機関紙協会大阪府本部共著　日本機関紙出版センター　2003　書誌ID　0010459100　ｐ43〜44
『大阪伝承地誌集成』 三善 貞司編著　清文堂出版　2008　書誌ID　0011661445　ｐ229「模擬原爆投下地」
『写真で見る大阪空襲』 大阪空襲写真集編集委員会編　大阪国際平和センター　2011　書誌ID　0012287005　ｐ49「写真10-1　東住吉区田辺本町、模擬原爆の落ちた跡」
『原爆模擬爆弾投下証言集』 大阪大空襲の体験を語る会/編集　大阪大空襲の体験を語る会1993　書誌ID　0000336381
『写真が語る日本空襲』 工藤 洋三、奥住 喜重/編著　現代史料出版　2008　書誌ID　0011713061　ｐ168写真上「模擬原爆パンプキン」
『パンプキン！-模擬原爆の夏-』　令丈ヒロ子/作　講談社　2011　書誌ID　0012339807
東住吉区
地誌
記入者:おおさか資料室管理者

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