音声ブラウザ対応ページへコンテンツエリアへ
共通メニューなどをスキップして本文へモバイル版トップページへ
 
大阪市立図書館
 
 
大阪市立図書館
画面下にアクセシビリティツールを表示します   

 
 
 
 
トップ ＞ おおさか資料室＞ 大阪に関するよくある質問 
おおさか資料室
 

大阪に関するよくある質問


図書館に寄せられるよくお尋ねのある質問と回答をまとめてみました。
 
大阪に関するよくある質問 >> コンテンツ詳細
表示内容を印刷します
質問田辺大根について
回答　大阪の伝統野菜について書かれたものの中に田辺大根についての記述も見られます。『大阪春秋 111号 おおさかの伝統野菜』*1には「田辺大根は摂津東成郡田辺地区（現大阪市東住吉区）の原産である白首の大根で、ルーツは白あがり京大根とねずみ大根との交雑後代が当地区に土着したものでないかとされている。（中略）根部は白色の円筒形で、末端が少し膨張し、丸みを帯び、長さ２０ｃｍ、太さ９ｃｍほどで、葉には毛じ（もうじ、表面に生えている細かい毛）がない。肉質は緻密、柔軟で甘みに富み主に煮食用で甘漬けにも適し」とあります。　
　古くは、天保９年（１８３６年）の「名物名産略記」（『新改正攝津国名所旧跡細見大絵図』*2所載）にも記載があり、また大正14年に編纂された『田辺町誌』*3には「本町にあっては遠き昔より其の風味頗る美にして、各方面の歓迎を受けたる大根を特産せり。是当地の土質が大根の栽培に好適なると、栽培法に熟練せるとによれるものとして、世に之を田辺大根と称し、其の名各全国に聞えたり」と書かれています。田辺の名物として全国的にも有名だった田辺大根ですが、昭和初期より衰亡してゆきました。その理由について『なにわ大阪の伝統野菜』*4では｢昭和25年に発生したウィルス病のため次第に減少し｣とされています。　
　しかし近年、なにわの伝統野菜の復活させようという動きがあり、田辺大根も地元を中心に栽培普及に取りくまれています。
参考文献*１『大阪春秋111号 おおさかの伝統野菜』大阪春秋社 2003書誌ID 0010554329 ｐ.21〜22
*2 『新改正攝津国名所旧跡細見大絵図』（複製）蔀関牛/校画図 山田和助/鎬字 古地図史料出版 [1978] 書誌ID 0080230564
*3 『田辺町誌』 大阪府東成郡田辺町 1925 書誌ID 0070109957 ｐ.254
*4 『なにわ大阪の伝統野菜』 なにわ特産物食文化研究会編 農山漁村文化協会 2002 書誌ID 0010259040 ｐ.40〜47
『なにわの伝統野菜』 森下正博/編集 大阪府立農林技術センター 2001 書誌ID 0010165446
『なにわの伝統野菜 -料理アラカルト-』 上野修三/編集 大阪府立農林技術センター [2001] 書誌ID 0010179431
『大阪春秋 111号 おおさかの伝統野菜』 大阪春秋社 2003 書誌ＩＤ0010554329 ｐ.48〜52
『教育大阪Vivo la Vita 2005年1-12月』大阪市教育振興公社 書誌ID 5211168683
 1月号（639号）ｐ.43、3月号（641号）ｐ.43
『浮瀬　2006年2月』11号 浪速魚菜の会事務局 書誌ID 5111251734 ｐ.12〜15
東住吉区
自然
記入者:おおさか資料室管理者

このページの先頭へ
大阪市立図書館 OSAKA Municipal Library
〒550-0014   大阪市西区北堀江４－３－２
TEL 06-6539-3300（インフォメーション）FAX 06-6539-3335
Powered by NetCommons2 The NetCommons Project