10月5日にはノーベル生理学・医学賞を北里大学特別栄誉教授の
大村智さんが、翌6日にはノーベル物理学賞を東京大学宇宙線
研究所長の梶田隆章さんが受賞されました。おめでとうございます。
大阪市立図書館ではお二方の著書は数冊しかないため、ここでは
受賞のきっかけとなった研究論文とご自身による研究解説を紹介
したいと思います。
大村智さん
受賞理由「寄生虫による感染症の治療を根本的に変えた」
微生物が生産する抗寄生虫物質、Avermectinの誘導体から実用化
されたIvermectinのヒト用製剤Mectizan(R)は重篤な熱帯病である
オンコセルカ症、リンパ系フィラリア症および糞線虫症の制圧など
に向けて威力を発揮しています。
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Avermectins、強力な駆虫薬の新たな一群(外部サイト:PubMed Central(R)
の検索結果から、全て英文です)
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Avermectin/Ivermectinの発見とその後の展開(外部サイト:J-STAGE
「日本化学療法学会雑誌」 Vol. 56(2008) No. Supplement-A p41-42)
ご自身による研究解説です
梶田隆章さん
受賞理由「ニュートリノが質量を持つことを示すニュートリノ振動の発見」
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ニュートリノ振動の証拠 : スーパーカミオカンデにおける大気ニュートリノの
観測から(外部サイト:J-STAGE「日本物理學會誌」Vol.53 (1998)No.10
P 783-784 )
1998年岐阜県高山で開催されたニュートリノ国際会議でスタンディングオベーション
を受けた発表の要点をまとめたもの
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大気ニュートリノとニュートリノ振動(外部サイト:東京大学国際高等研究所
カブリ数物連携宇宙研究機構 広報Kavli IPMU News Vol.15 p28-33)
ご自身による研究解説です