想像×創造する帝国-吉田初三郎鳥瞰図へのいざない-大正から昭和初期に起こった大観光ブーム。そのブームの中、日本内外の旅行パンフレットに鳥瞰図を取り入れたのが吉田初三郎です。「大正の広重」と呼ばれた彼の鳥瞰図の最大の特徴は極端なデフォルメで、携帯アプリのない時代の観光が、今よりも豊かな想像で彩られていたことがよくわかります。初三郎は京都生まれの鳥瞰図絵師で、最初の『京阪電車御案内』(大正2年)が、皇太子時代の昭和天皇から「これはきれいで分かりやすい」と賞賛されたことに喜び、生涯に1,600点以上もの作品を描いたと言われています。本展示では、その多くを蒐集した「日文研の吉田初三郎コレクション」のうち、大阪から東アジアまでの鳥瞰図を選りすぐり、第一部「鉄道の発達と初三郎式鳥瞰図」、第二部「ツーリズムの広がりと初三郎式鳥瞰図」、第三部「鳥瞰図による外地の表象」、第四部「鳥瞰図の楽しみ方」として、その魅力と日本内外への影響を伝えます。
【日時】平成30(2018)年11月2日(金曜日)から11月14日(水曜日)まで
終了しました【場所】大阪市立中央図書館1階エントランスホールギャラリー
【問い合わせ】中央図書館 利用サービス担当 電話06-6539-3326
【展示協力】
国際日本文化研究センター11月3日(土曜日・祝日)に、展示に関連した講演会を行います。
講演会「大阪からアジアへ 歴史を鳥瞰(ちょうかん)する」