イグ・ノーベル賞受賞 東山教授に聞く
「股のぞきから考えるモノの見方」
【終了報告】
3月17日、大阪市立中央図書館にて、講演会<イグ・ノーベル賞受賞 東山教授に聞く「股のぞきから考えるモノの見方」>を開催しました。
講師は立命館大学教授の東山篤規(ひがしやま あつき)氏,当日は182人の方にご参加いただきました。
東山教授は、前かがみになって股の間から後ろ方向にものを見ると実際より小さく見える、「股のぞき効果」の研究で、2016年に「イグ・ノーベル知覚賞受賞」を受賞されました。
講演会では、最初に、イグ・ノーベル賞“事務局”から東山教授宛に届いた電子メールが紹介されました。
<会場のようす>
股のぞきといえば、京都府の「天橋立」です。天橋立で、股のぞきで逆さにのぞくと、景色は、海と空が逆になり、天に架かる浮き橋のように見えます。この現象は、古い文献にも紹介されています。現地で撮影した写真、撮影した場所の地図などをスクリーンに映し、股のぞきした場合にどのように見えるかについて解説されました。
<講演は佳境に>
近場で天橋立と同様の風景が観察できる場所として、京都市にある「桂離宮」が紹介されました。桂離宮内の日本庭園にかかる橋は、天橋立と同じになっているとのことです。
写真だけではなく、海岸に打ち寄せる波を普通に見たときと、股のぞきで見た場合に見え方が変わるかについて、動画を映写しながらの説明もあり、バラエティに富んだ内容でした。
<実験結果を元にした説明です>
講演会の後には、質問の時間を十分に取っていただき、「逆立ちした場合は、股のぞきと同じになるのか」「鉄棒にぶら下がったときはどうなるのか」など多数の質問にお答えいただきました。
東山篤規先生、ありがとうございました。
【講師】講師 東山篤規氏(立命館大学教授)
【日時】平成29年3月17日(金)18時30分から20時(開場18時)←終了しました。
【場所】大阪市立中央図書館5階大会議室
〒550-0014 大阪市西区北堀江4-3-2
地下鉄千日前線・長堀鶴見緑地線 西長堀駅下車 7号出口すぐ
【定員】300名 当日先着順 入場無料
【お問い合わせ】 大阪市立中央図書館 でんわ06-6539-3302
イグ・ノーベル賞は、ノーベル賞のパロディとしてアメリカで創設された賞で、人々を笑わせ、考えさせるさまざまな分野の研究に授与されてきました。
前かがみになって股の間から後ろ方向にものを見ると、実際より小さく見える「股のぞき効果」の研究で、知覚心理学が専門の東山篤規氏(立命館大学教授)らに、2016年 イグ・ノーベル知覚賞が贈られました。
受賞研究を「役に立たないが、面白いと人を喜ばせる点で役に立っている」と評する東山教授に、「股のぞき」を解説していただくとともに、さまざまなモノの見方・見え方について語っていただきます。
ちらし「股のぞきから考えるモノの見方」.pdfもご参照ください。